初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜
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 ────夏の終わり、季節の境目。
 元カレ事件以降、新田さんとの距離は一層縮まった。



「何アレ絶対おかしい」
「…………」
「おかしいと思いませんか新田さん」
「……ンフッ……ふふ、あははは」
「なんで猫カフェなのに、私にだけ猫寄って来ないんですか!! 新田さんには三匹も懐いてたのに!」
「猫にも分かる顔面の強さ」
「もうやだぁ」



 今日初参戦した猫カフェで、見事に猫が寄ってこず猫じゃらし片手に呆然としていた私を思い出しているのか、新田さんは大爆笑している。


 新田さんは両手に華、もとい両手に猫状態でゴロゴロすりすりされていて大変羨ましかった。ムカつく。



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