初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜
出来心で太い首筋に顔を寄せると、一度シャワーを浴びてから来てくれたのか、昼間香った香水の匂いではなく、ボディーソープと新田さんの肌の香りがして酷く胸が鳴った。
もう、こんなの痴女じゃないか。
ダメダメ、やめやめ。
酔っ払った勢いで思考が雌になりかけ、それをなんとか食い止める。
それもこれも全部、全部全部、新田さんが悪い。
「新田さんの、バカァ」
「俺迎え行ってやったのになんなの。あ、着いた、ここ?」
「……なんで私の家しってるの?」
「オマエが自分で話したんだよ! 酔っ払い!」
「大きい声やだぁ……あたまいたい……」
いつの間にか私のアパートの前にたどり着いていて驚いた。