初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜
「ねぇ、香苗って貴方のこと?」
「エッ……は、はい。どちら様でしょう……」
「私、少し前まで深冬のセフレだったの」
二日酔いの頭がぐわんぐわんと痛む中、午後からの講義に出る為なんとか重たい身体を引きずり大学に向かった。
新田さんからの連絡はピタリと止んでいて、どうしたものかと考えていたら、構内の喫煙所前で突然一人の美女に話しかけられてしまった。
セフレ、セックスフレンド。この人が。
こんな美人な人が、新田さんの。
スタイルが良く、モデルでも通用する華のある可愛らしい顔立ちだ。すごい。
言葉を失った私を新田さんの元セフレは鼻で笑い、グロスで艶めく唇を開いた。