初恋酩酊〜恋を知らない彼に溺れる〜
7



 ────香苗泥酔事件、翌日。


 

「…………手を出さなかった俺、すごい」
「いやーははは、何故告白しない」
「酔っ払いに出来るかよ。絶対拗れるだろ」
「それ以前に出来るタイミングなんていくらでもあっただろうが。なんでしないの」



 香苗のぎゅっとして発言をなんとか回避し、俺は友人の住むワンルームへ転がり込んだ。
 深夜だったのにも関わらず、インターホンを連打しドアを何度もしつこく叩いた為、友人にアイアンクローとグーパンされたがもうそんなことはどうでもいい。


 眠る友人を他所に夜通しなにがあったか話し続け、二度目のグーパンでやっと俺も眠りにつき今に至る。


 要するに、香苗が可愛くて限界が近い。



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