もう一度、その声が聞きたかった【完結】
11:後悔
昨夜は圭介が目を覚ましたので
病院には泊まらず帰宅した。

朝早く起きて
日曜日で休みの勇人に電話する。

彼にはあの男の事や事件のことも
まだ伝えてなかった。

ーープルル、プルル

『もしもし。おはよう、さくら。
遅番なのに早起きだな。』

「ごめんね、休みの日に朝に。」

『大丈夫だ。なにかあったか?』

「あのね…実は…」

私は圭介に再会したことは伏せて
事件のことを話した。

''今からそっちに行く''という彼を
仕事だから来なくていいと必死に止めた。

『さくら…本当に大丈夫なのか?
こんな時近くにいてやれなくてごめんな。』

「謝らないで。
すぐに会えない事もわかってて
勇人と付き合っているんだから…。」

『さくらはすぐ無理するから心配だ。
3時間あれば会えるんだから
会いたくなっら遠慮せずに言ってくれよな。』

「心配してくれてありがとう。」

私はそう伝えると電話を切った。
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