もう一度、その声が聞きたかった【完結】
本社の勤務時間になり
私は意を決して本社に電話する。

相手は総務部長。
本社の中でも苦手な人。

私は店舗であった事と駅で起きた事を順番に説明していった。

なぜもっと早く相談しなかったのかと怒られたが
最後には無事で良かったと言われ
内心ホッとする。

本社からすぐに1人応援を出してくれるので
無理のない範囲で勤務するようにと。

事件については
今後は会社の顧問弁護士が間に
入ってくれることになった。
圭介の会社とも話をしてくれるようだ。

そして金曜日の店長会議の後
社長と総務部長と面談するよう命じらた。

電話を切ってから
これまで誰にも相談しなかったことを
改めて後悔した。

私はこのまま仕事を続けられるのだろうか…。

周りからどんな目で見られるのだろうか
という不安が襲ってくる。
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