もう一度、その声が聞きたかった【完結】
13:心の休養
後任の店長に業務の引き継ぎを行い
11月中旬、私は大阪店を去った。

スタッフとの関係は良好だったが
あの事件のあと
みんな私を腫れ物に触るような感じで距離を感じた。
けれど接客をあまりしなくてもいいように配慮してくれて、私は事務作業中心に仕事をした。

約3ヶ月だったが良い経験になった。

8月に大阪に来て
お店のOpenに圭介との再会…
そして事件…

短い期間に色々あった。
あり過ぎて私はもういっぱいいっぱいだった。

会社と相談して年内いっぱい休職することにした。

勇人に報告すると
しばら休職することには賛成で
''一緒に住まないか''と提案されたが
甘えたくなくて断った。

彼はなかなか諦めてくれなかったが
会社の近くに住むことと
週末は彼の家で一緒に過ごす約束をして
どうにか納得してくれた。

彼が心配してるのもあり
彼のマンションからも近く
会社から徒歩10分のところに部屋を借りた。
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