もう一度、その声が聞きたかった【完結】
彼と一緒に眠る夜は
いつもぐっすり眠れる…のに
今日はまったく眠れない…。

彼の寝顔を見つめる。
彼に言われた言葉が頭の中をぐるぐる回る。

彼に内緒にしている事がある。
気付かれる前に自分から
ちゃんと説明しなきゃいけないけど
躊躇ってしまう。

内緒にしてたこと怒るよね…
ずっと忘れられない元彼だし…
しかもあの事故で助けてくれた人…

ダメだ…
どう切り出しても彼を傷付けてしまう。

自分のこれまでの行動が
自分の首を絞めていることに気付いた。

どうするのが正解?
やはり隠し通すしかない?
圭介とはもう関わりはないし
きっと会うこともない…よね?


私はまた判断を誤っていることに
この時はまだ気が付いていなかった。
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