もう一度、その声が聞きたかった【完結】
『森谷さん!』

ふと男性に声を掛けられた彼。

『本田さん、お疲れ様です。』

私は彼の横で本田さんに視線を向ける。
そんな私に気付いた彼が紹介してくれた。

『こちらはWANZUの本田さん。
うちの担当をしてくれてるんだ。』

「初めてまして、LIFE styleの倉木と申します。」

『どうも、本田です。
あなたが倉木さんですか…
鷲尾から話は聞いてます。
大変でしたね…お怪我は大丈夫ですか?』

「このたびはご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ごさいません。
おかげさまで怪我の方は大したことなかったので、もう大丈夫です。」

『それは良かったです。
あっ、今日大阪から鷲尾が応援に来てるんですよ。会いました?』

「いえ…」

私はできれば会いたくない。
しかも勇人の前で…。
でもその願いは届かず、彼が話を進むる。

『鷲尾さん、いらっしゃるんですか?
お礼をしたいので、ぜひお会いしたいです。』

それを聞いた本田さんが圭介に電話し
私たちの元に呼んだ。
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