もう一度、その声が聞きたかった【完結】
彼は私にピッタリくっついて離れない。

ご飯を作る時もご飯を食べる時も
お風呂ももちろん一緒だった。

そして夜になるとまた体を重ねる。

昨夜の事もあり腰は限界だったが
彼は離してくれない。



後ろから激しく攻めてくる彼。

「あっ…勇人…もう無理…」

『…さくら、愛してる…』

「んっ…」

『さくら…離さないから…
俺だけを見てくれ…』

「あぁぁぁ…」

ベッドにドサッ倒れ込む。


絶頂に達したばかりの体に
また次の波が押し寄せて
私の目からは自然と涙が流れた。

彼の想いも私の心には届いている。

私が言葉にならない声をあげると
彼が私の名前を呼ぶ…


私はそのまま意識を失う様に眠りについた。
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