もう一度、その声が聞きたかった【完結】
あっという間に
圭介と約束した土曜日がやってきた。

あれから散々悩んで
服はネイビーの総レースのワンピースにした。

夜だし落ちついた雰囲気にした。

黒のロングコードに足元にはベージュのヒール。
鞄も靴に合わせてベージュにした。

予約していたタクシーに乗り込み
目的地のレストランに向かう。

時間にして20分弱。

心臓がドキドキして落ち着かない。

クリスマスの夜に彼に言われた言葉を思い出して
顔が熱くなる。



私は…彼とどうなりたい…?

そんな事を考えながら
窓の外の景色を眺めてた。

タクシーが停まると
レストランの前で待っていた彼が近づいてきた。
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