もう一度、その声が聞きたかった【完結】
ウェディングパーティーは
1時間半ほどでお開きとなった。

私は玲奈と番号を交換して
後日また会う約束をした。

彼女にもあの時のこと
すべて打ち明けてまた親友に戻りたい…
私は本当に自分勝手だ。
彼女に会った数時間で
こんなにも気持ちが揺れるなんて。

あの日、なにも言わずに去ったのに
彼女は再会を喜んでくれた。

その事実が私の気持ちを大きく動かした。


まずは圭介と…
彼の背中を見ながら決意する。

『さくら、まだ付き合ってくれる?
話したい事があるんだ。』

「うん、私も圭介に話があるの。」

レストランを出ると彼と一緒にタクシーに乗り
彼が宿泊しているホテルへと向かった。
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