もう一度、その声が聞きたかった【完結】
03:彼の存在
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私の過去を話終え、彼に目を向ける。

そんな私を彼は優しい目で見つめていた。


『辛かったな。1人で抱え込みすぎだ。
さっきの過呼吸は、
事故のフラッシュバックだったんだな。』


「さっき5年ぶりになって、怖かった。」


震えている私を、彼は抱きしめてくれる。


『俺は3年間、1番お前の近くにいたよな。
もう少し俺を頼ってくれよ。
俺に出来ることはあるか…?』


「今日だけでいいから…全部忘れたい。
何も考えられないくらい…抱いて…」

私は彼の温もりを求めた。


言い終わって、ふと冷静になる私。

なんて事を言ってしまったんだろう…
終わった…もう彼とは…。

彼の顔が見れない。
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