もう一度、その声が聞きたかった【完結】
翌朝…

昨夜、色々あって泣いた目は重いが
よく眠れたおかげですっきり目が覚めた。

時計を確認すると6時半…

横で眠る彼を見つめ、
無意識に彼の唇に指で触れた。

彼がビクっとなり目が開いた。

「あっ…」

『おはよう、よく眠れたか…?』

「おはようございます。よく眠れました。」

彼が私の腰に手を回し引き寄せた。

私は昨夜のことを思い出し
体がぽっと熱くなった。



『今日は確か大阪に行くんだよな?』

「はい。
この土日で大阪の家を探してきます。」

『俺も休み暇だし、一緒に行っていいか?』

「えっ、いいですけど…。
物件巡りとか退屈じゃないですか?」

『好きだよ、物件巡り。
それに大阪での一人暮らし…心配だしな。
俺が色々チェックするから。』

「わかりました…。
着替えたいので一旦家に帰ってから
東京駅で待ち合わせでいいですか?」

『そうだな。
2日しかないし、早いけど準備しようか。
とりあえず家まで車で送るよ。』


私たちは順番にシャワーを浴びて
私のマンションまで送ってもらい
8時に東京駅でまた合流した。
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