もう一度、その声が聞きたかった【完結】
ぼーっと歩く私は
青信号が点滅し赤に変わった事に気づかず
ゆっくり信号を渡る。

信号待ちしていたトラックが
私にクラクションを鳴らす。


''プッープッー''
ライトが視界に入り私は固まる。



『おい!』
彼が慌てて私の腕を掴み引き寄せた。





''キャー、、、"
頭の中に5年前の嫌な光景が浮かぶ。


心臓が''ドクドク''激しくなる。


私はだんだん息が苦しくなり
ハァ、ハァと必死に胸を押さえ息を吸う。

足の力が抜け、膝から崩れ落ちる。

どんなに息を吸っても苦しくて涙が流れてる。



『倉木、ゆっくり深呼吸しろっ!』


彼が私の体を支えてながら
優しく背中を撫でてくれた。
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