もう一度、その声が聞きたかった【完結】
私は彼の手を握ったまま
いつの間にか眠ってしまっていた。
あの夢の中で
"さくら"と呼ばれたところで
目が覚めた。
一瞬彼が目を覚まし
私を呼んだのかと思ったが
彼はまだベッドで眠ったままだった。
「圭介…?」
彼の顔に触れ、声を掛けるがまた反応はない。
警察が病室を訪れ
私は今までの経緯を話した。
田中は駅員が目撃しその場で捕まえてくれた為現行犯逮捕されていた。
土曜日なので
私は彼の会社ではなく
和田さんの社用携帯に連絡を入れた。
すぐに繋がり、事情を説明。
のちほど病室まで来てくれることになった。
私もちょうど休みだったので
このまま彼が目覚めるのを祈りながら
待つことにした。
看護師から彼の入院手続きをお願いされるが
私は彼の事、名前と誕生日以外なにも知らない。
書類を書くために彼のカバンから
長財布を取り出し、免許証と保険証を探す。
すると財布の中に指輪が入っていた。
(もしかして…恋人がいる?)
私はドキドキしながら指輪を手に取った。
いつの間にか眠ってしまっていた。
あの夢の中で
"さくら"と呼ばれたところで
目が覚めた。
一瞬彼が目を覚まし
私を呼んだのかと思ったが
彼はまだベッドで眠ったままだった。
「圭介…?」
彼の顔に触れ、声を掛けるがまた反応はない。
警察が病室を訪れ
私は今までの経緯を話した。
田中は駅員が目撃しその場で捕まえてくれた為現行犯逮捕されていた。
土曜日なので
私は彼の会社ではなく
和田さんの社用携帯に連絡を入れた。
すぐに繋がり、事情を説明。
のちほど病室まで来てくれることになった。
私もちょうど休みだったので
このまま彼が目覚めるのを祈りながら
待つことにした。
看護師から彼の入院手続きをお願いされるが
私は彼の事、名前と誕生日以外なにも知らない。
書類を書くために彼のカバンから
長財布を取り出し、免許証と保険証を探す。
すると財布の中に指輪が入っていた。
(もしかして…恋人がいる?)
私はドキドキしながら指輪を手に取った。