リサイクルショップ おおたき

 自分がモテているとかはよくわかっていない岩野は、女子に促されるままラインを交換することに。

「あれ? 名前違うけど」

 と言われた岩野は、「あー、たまたまじゃない?」と言った。女子は変だなとは思ったが、ラインを交換するだけならまあよしと思ったらしく、それ以上問題にならなかった。

 とまあこんなわけで、たらふく飲み食いし、たらふくちやほやされ、岩野はご満悦で帰還した。


「なんかムカつくけど楽しかったならなによりだ」


 大滝は少しムカつきながらも喜んだ。次も岩野にお願いすればいいかと思ったほどだ。安見も満足げな岩野を見て、ムカつくけど便利だなと呟いた。

 ところが後日、思いもよらないことが起こった。

 それから少しして、同窓会のことなんかすっかり忘れていたというある日の昼下がりである。
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