リサイクルショップ おおたき

 さておき岩野である。

 ミーティングルームで、青い顔の岩野と胡散臭い占い師は対面した。

 占い師は岩野を見るなり「やば、イケメンじゃん」と言った。圧倒的な美形を前にすると、キャラづくりとかどうでもよくなるらしい。


「ごめんなさいいいいい」


 岩野は取り乱しており、いつも以上に言葉が通じない状況になっている。

 大滝が気遣ってバナナを差し出すと、泣きながら食べ始めた。


「どうでしょう。ここまで見た感じ」

「こじらせているな。愛憎の集合体みたいなやつが彼に集中して、孫とそっちの店員にとばっちりが来ているという感じだ」

「迷惑ですね」

「ああ、気の毒としか言いようがない」
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