明日もキミといられたら。
***


「おはよ。」


「白鳥くん。おはよう。」

そう挨拶したのは私の隣の席の白鳥 優羽(しらとり ゆう)くん。


席が隣になって仲が良くなった。

私はそんな白鳥くんに恋をしている。

だけど、運が悪いことに白鳥くんはかなりのイケメンさんなせいで女子のファンクラブがある。


それに可愛い女子ばっかり。

勝ち目0な私にはただただ白鳥くんを見つめることしか出来ない。


「…………さん、神崎さん………」

「は、はいっ………ごめん、気付かなかった………」

ずっと私のことを呼んでいたそう。

「今度さーケンカするから勝ったらなんかご褒美ちょーだい。」

頬杖をついてそう言う白鳥くんにドキドキする私。

ちなみに白鳥くんは中学生のころかなりの不良だったらしい。

中学生のころは県のトップ5に入る位の強さ。

それに戦う姿がカッコいいし、一人で戦うということからほとんどの暴走族からは『孤独の白鳥』って呼ばれていただとか………

「ねーいいでしょ。ご褒美。」

「ご、ご褒美って…………?」

「んーと、優等生な神崎さんが出来なさそうなこと。」

「私、が………?」

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