明日もキミといられたら。
空気が……とても……悪い……

とりあえず、なんとしてでもこの状況から抜け出さないと………

「べ、勉強はここらへんで終わりに……「ただ由賀野さんのことが好き、だからだけど。」」

……………………!?


''由賀野さんのことが好き,,

あまりの出来事に完全に固まった。

それから数十秒の時が流れて気持ちも落ち着いた頃、ようやくあることに気づいた。

……………それ、笑未くんの前で言ったら火に油を注ぐようなことなんじゃ……

案の定、笑未くんの方を見ると………鬼の形相だった………

「彼氏持ちの女のことが好きとかバカじゃないの?呆れた、行こ、千夏。」

そう言って私の腕を掴んだ笑未くん。

腕を掴まれた私は急いで机の上のノートや教科書をしまった。

こうして柳瀬くんを残して図書館を出た私達。

そんな私達にしばらく沈黙が流れた。

「「…………………」」

なんとも言えない空気。

謝った方が、いいのかな……

謝ろうと思い、口をあけようとした時。

いきなり私にもたれかかった''何か,,に大きく目を見開いた。

だって………笑未くんがこちらにもたれかかっていたから。

しばらくこの状態が続くと、笑未くんが言った。

「千夏のアホ。あんな下心満載の男に近寄られて。」

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