明日もキミといられたら。
「もっと元気になる………ことですよ。」

意味深な笑みを浮かべる執事。

「な、なに?」


私がそう言うのと同時にこちらに寄ってくる。

「ちょっ、なんでこっち来るの……」


ここまできたらもはや恐怖でしかない。


「やはりお嬢様は気づきませんでしたか?」

私の顔を除き混むように聞いてくる執事。

「気づかないって……?」

「どれだけ俺があなたのことを見ていたと思っているんですか?」

そう言い、ネクタイを緩める執事。

「お嬢様は小さい頃から活発でしたね。よく隣の家の男の子にイタズラをしたり……とにかくいたずらっ子でしたよね。」

この執事は私が中2の時からいる。

確か、年も私より2歳上だったはず。

そんな執事が私の幼少期なんか知ってるはずがない。

だけど、さっき執事が言ったいたずらっ子っていうのは……………あってる。

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