明日もキミといられたら。
というかなんで私がこんな悔しい思いしなきゃいけないんだっ!

はぁ~、こんな風になるんだったらバイオリンのレッスン行ってた方が何倍もマシだった……


「それで、お嬢様。思い出しましたか?」


顔を傾けてあたしに聞いてくる執事。


「なんも思い出してない。とりあえず出ていって。」


「嫌、ですね。お嬢様が思い出すまでご一緒させていただきます。」


「じゃあ無理矢理、「出来ません、よ?」」


あたしの言葉を遮る執事。

なんかもうイライラ通り越して怖いわ……

「なんで?メイドかなんかに言えば執事の一人位簡単に、「麗奈ちゃん。そろそろ思い出してよ。」」

突然の優しい声に顔をあげた

「もう一回、''あおくん,,って呼んで?」

''あおくん,,………

確かに執事はそう、言った。

「なんで………執事、が……あおくんのこと………」

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