明日もキミといられたら。
「俺が''あおくん,,だからだよ。」

あおくん。その人は私の、………幼少期の好きだった、人。


さっき執事が言っていたよくイタズラを仕掛けていた男の子………それはあおくん。


お隣に引っ越して来て、それからずっと仲が良かった。

小学4年生のころまで一緒で、大好きだった。

いつもあおくんがあたしのことを守ってくれたし、優しい笑顔をいつも向けてくれた。


そんな人が………あたしの執事……?


「う、そだ………それにあたしもうあおくんなんか嫌い、だもん……っ」

何故か目にいっぱいの涙を溜めるあたし。

あたしが小4の時、あおくんが突然引っ越してからあおくんが大嫌いになった

あたしに言わないでいきなり引っ越すなんて………

ずっとあの頃のあたしはそう思ってた。

それにその日はあたしの誕生日で一緒に祝おうって約束してたのに。

それから一年に一度の誕生日が嫌い。

「嫌いだなんて言わないで。俺はずっと好きなんだよ………?」

あたしの涙を拭うように執事の手が伸びてくる。

< 7 / 39 >

この作品をシェア

pagetop