明日もキミといられたら。

「やめ、てよ……っ。」

口ではそう言ってるものの何故か居心地のいい執事の手。


「ちなみに、なんで俺が麗奈ちゃんの執事になってるんだと思う？」


突然の質問に頭が追い付かない。


「そりゃあ分かんないか。正解は俺の婚約者の生活を把握するため、でした。」


ニコッと微笑んであたしを抱き締めるあおくん。


「こ、婚約者って………？」


恐る恐る聞いてみるあたし。


「その名のとおりだよ。麗奈ちゃんは知らないみたいだね。麗奈ちゃんが小4の時、いきなり引っ越したのもその時から決まってたからだよ。君の婚約者は俺だって。ね？」


よく分からない話にますます頭がおかしくなっていく。

「麗奈ちゃんのお父さんはその時から俺と麗奈ちゃんを婚約することを決めてたんだって。」

「じゃあなんで今さら…………「今日は何の日か分かってる？」」

そう言われ、今日一日を考えた。

「ごめん、分かんない。」

「麗奈ちゃんの誕生日、でしよ？」

そう言われハッと気づいた。