狼×天然【未来編】



だから思ったよりも同窓会は進んでなくて、



何個かテーブルを借りてるけど、その上には一つにも料理がまだ来ていなかった。




「あ、実紅ちゃん!」




どの席に座ればいいのか分かんなくてキョロキョロしてると、奈留が私に気づき手招きした。



奈留の座ってるテーブルに近付くと、そこには久しぶりのメンバーが揃っていた。




「よっ、実紅」


「実紅ちん綺麗になったね」


「まぁ、肌なんか前より若返ったんじゃないの?」




相変わらず優しく笑って、でも仕事の関係で目が悪くなってメガネをかけてる大人しい洸太。




相変わらず茶色の明るい髪に、髪の隙間から見えるピアスが目立って、あたしを実紅ちんと呼ぶ修夜。




レディクラ選挙の時はライバル同士で舜を賭けて本気で戦った、今は受付嬢をしてる片山さん。




その3人も奈留と同じテーブルに座っていて、その光景を懐かしく感じた。




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