狼×天然【未来編】



それから時間はあっという間に過ぎて、同窓会の待ち合わせの時間の一時間前になった。



舜の帰ってくる気配はない。



でも、もしかしたら本当に仕事が長引いて早く帰ってこられないのかもしれない。


もしそうだとしたら、あたしと舜揃って同窓会を欠席することになる。



と、家で1人で焦ってた時。



ガチャン



玄関のドアが開いた音がした。




「ただいま」




リビングの扉も開いて、そこに立っていたのは髪からスーツまで乱してる舜がいた。



え……どうしたの?



乱してる姿からして、もしかしたら同窓会のために走ってきてくれたんじゃないかと思ってしまう。



あたしは癖だらけになってる舜の髪を綺麗に整えてから、寝室から普段着を出して舜に渡した。




「疲れたでしょ?コーヒー飲む?」


「ああ。つかそれより、同窓会行くんじゃねぇのかよ」




スーツを脱ぎ始めた舜は、朝の時とは違って同窓会に行こうとしてくれてるみたい。




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