狼×天然【未来編】



置き手紙を書いとけば、置いていかれた舜だって私が同窓会に行ったことが分かるから平気なはず。



別に……怒られはしないでしょ。




「じゃあ、置き手紙書いたらすぐに行くね!」


《支度はしてあるの?》


「うん」


《分かったぁ、じゃあ、待ってるねー》




奈留との電話を切り、置き手紙を書くための紙をすぐに用意した。



紙にはシャーペンで、




疲れて寝てるのに起こすのは悪いと思ったので、今日はゆっくり休んでください

あたしは歩いて同窓会に行ってくるね

たぶん10時までには帰ると思います

夜ご飯は一応作っておいてテーブルの上にあるから、食べてね

何かあったらメールしてね

実紅より



と、書いた。




同窓会が行われてる場所は、運良く私と舜の住んでるマンションに近いファミレスだった。



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