日直当番【完結】
火曜日の昼休み。私は教室で由理と他愛もない会話をしていた。
「進藤、1年生が呼んでるぞ」
クラスの男子が教室後ろの出入り口で進藤くんを呼んだ。「1年生」というのはもちろん永井さんのことだ。隣の席で本を読んでいた進藤くんが立ち上がる。由理との会話も半ば上の空で、進藤くんと永井さんの会話に聞き耳を立ててしまう。
「今日の放課後、図書室でいいですか?」
「ええ、いいですよ」
「それと、進藤先輩、ずっと思ってたんですけど、その新しい眼鏡、いいですね。かっこいいです」
「ああ、この眼鏡。友人が選んでくれたんです」
友人って、私のこと!!??
「でも、眼鏡かけていない進藤先輩の方がかっこいいですよ」
おい!!言うね永井さん、言うね!!
「そうですか?ありがとうございます」
無難な受け答えだ。それから永井さんは進藤くんににっこり微笑んでその場を去って行った。
「捺乃、聞いてる?」
「ああ、ごめんごめん。なんだっけ?」
「もう」
そのあとも由理の話を上の空で聞いていたのは言うまでもない。
「進藤、1年生が呼んでるぞ」
クラスの男子が教室後ろの出入り口で進藤くんを呼んだ。「1年生」というのはもちろん永井さんのことだ。隣の席で本を読んでいた進藤くんが立ち上がる。由理との会話も半ば上の空で、進藤くんと永井さんの会話に聞き耳を立ててしまう。
「今日の放課後、図書室でいいですか?」
「ええ、いいですよ」
「それと、進藤先輩、ずっと思ってたんですけど、その新しい眼鏡、いいですね。かっこいいです」
「ああ、この眼鏡。友人が選んでくれたんです」
友人って、私のこと!!??
「でも、眼鏡かけていない進藤先輩の方がかっこいいですよ」
おい!!言うね永井さん、言うね!!
「そうですか?ありがとうございます」
無難な受け答えだ。それから永井さんは進藤くんににっこり微笑んでその場を去って行った。
「捺乃、聞いてる?」
「ああ、ごめんごめん。なんだっけ?」
「もう」
そのあとも由理の話を上の空で聞いていたのは言うまでもない。