日直当番【完結】
成績表はその日の帰りのSHRで返ってきた。結果なんて見なくても分かるけど、恐る恐る順位を確認。中間テストより30位以上も下がっていて絶叫したくなった。隣の進藤くんは、成績表をちらりと見ただけで満足気にすぐスクールバッグの中にしまった。シンプルにムカつく。
SHRが終わったら、部活に行く者、家に帰る者、各々の放課後が訪れる。私は部活に行く気力もなく、SHR後もずっと机に伏せていた。しばらくすると騒がしかった教室に静けさが訪れた。残されたのは私ひとりだけになってしまった。何もしたくないよ。無気力感。
進藤くんは今頃、あの子の告白を受けているに違いない。進藤くんはどうするのかな。なんて考えている自分は、今更進藤くんに特別な思いを抱いていたことに気づいた。いや、きっともっと前から気づいていたけど、自分の心に蓋をして、気づかないふりをしていたんだと思う。進藤くんに対するこの気持ちに、名前をつけないようにしていたんだ。
「バカだなぁ…」
と無意識に出た言葉でが、堰き止められていた感情を押し流すように涙が溢れ出て、私の頬と机を濡らした。声を押し殺して、肩を震わせて泣いた。
ガラガラ。
「!!」
誰かが教室に入ってきた。顔を窓側に向けているので、それが誰なのかは分からない。足音がこちらに近づいてくる気配を感じる。ドサ、と机にカバンを置く音、ギギー、と椅子を引く音が聞こえ、私の隣の席にその人は座った。
SHRが終わったら、部活に行く者、家に帰る者、各々の放課後が訪れる。私は部活に行く気力もなく、SHR後もずっと机に伏せていた。しばらくすると騒がしかった教室に静けさが訪れた。残されたのは私ひとりだけになってしまった。何もしたくないよ。無気力感。
進藤くんは今頃、あの子の告白を受けているに違いない。進藤くんはどうするのかな。なんて考えている自分は、今更進藤くんに特別な思いを抱いていたことに気づいた。いや、きっともっと前から気づいていたけど、自分の心に蓋をして、気づかないふりをしていたんだと思う。進藤くんに対するこの気持ちに、名前をつけないようにしていたんだ。
「バカだなぁ…」
と無意識に出た言葉でが、堰き止められていた感情を押し流すように涙が溢れ出て、私の頬と机を濡らした。声を押し殺して、肩を震わせて泣いた。
ガラガラ。
「!!」
誰かが教室に入ってきた。顔を窓側に向けているので、それが誰なのかは分からない。足音がこちらに近づいてくる気配を感じる。ドサ、と机にカバンを置く音、ギギー、と椅子を引く音が聞こえ、私の隣の席にその人は座った。