日直当番【完結】
 進藤くんの部屋で、ふたりきり。

いつの間にか外は薄暗くなってきて、電気をつけていない部屋ではかろうじて表情が分かるくらいだ。

目の前には、寝かされた私の顔の脇に両手をついて、澄ました顔の進藤くんがいる。

さらさらと前髪をなでられて少しくすぐったい。


「キス、していいですか?」


 ドクン。


「…うん」

 進藤くんは眼鏡を外してじっと私の目を見つめた。眼鏡を外した進藤くんは妙に艶っぽい。私のドキドキは最高潮だ。そして進藤くんは軽く触れるようなキスをした。

「よく分からなかったから、もう一回」

 キスのおかわり。

「欲張りですね。どうなっても知らないですよ」 

 唇をついばむようなキス。さっきよりも唇の柔らかさと温かさを感じた。と思っているうちにさらに口づけが降ってくる。やがてそれはだんだんと深くなっていく。

何度も唇が触れ合う中、頭がボーっとしてきて思考が回らなくなってくる。


私、どうなっちゃうんだろう…?と思っているうちに、パッと唇が離れた。
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