日直当番【完結】
「いいですか、1つ覚えておいてください。黒板の下には左右、真ん中にそれぞれ白、赤、黄、青の4色のチョークを束にして置き、チョークの束と束の間に黒板消しを置きます。そうすれば先生もチョークと黒板消しが使いやすくなり、尚且つイライラしなくてすみます。次の時間からそうしてください。いいですね?」
手についたチョークの粉を神経質そうにハンカチで拭き取りながら、長いセリフを言い終えたあと、進藤くんは私の返事も聞かずにその場を立ち去って行った。私はただ呆然と立ち尽くすばかりだった。
進藤弥也 高2
クソ真面目で典型的なガリ勉眼鏡。いつも妙に冷静沈着で誰が相手でも必ず敬語。そして異常なまでの完璧主義。
そんな彼はクラスで異様なオーラを放ち、変な意味で目立っていた。聞くところによると、彼と日直になった人は泣かされるらしい(もちろん本当に泣くわけではない)。たぶん『絶対に関わりたくない男№1』の称号を獲得するのは進藤くんだと密かに思っている。
私は進藤弥也が嫌いだ。
手についたチョークの粉を神経質そうにハンカチで拭き取りながら、長いセリフを言い終えたあと、進藤くんは私の返事も聞かずにその場を立ち去って行った。私はただ呆然と立ち尽くすばかりだった。
進藤弥也 高2
クソ真面目で典型的なガリ勉眼鏡。いつも妙に冷静沈着で誰が相手でも必ず敬語。そして異常なまでの完璧主義。
そんな彼はクラスで異様なオーラを放ち、変な意味で目立っていた。聞くところによると、彼と日直になった人は泣かされるらしい(もちろん本当に泣くわけではない)。たぶん『絶対に関わりたくない男№1』の称号を獲得するのは進藤くんだと密かに思っている。
私は進藤弥也が嫌いだ。