日直当番【完結】
「いくらした?私もいくらか払うよ」
レジのディスプレイには「¥13,200」という数字が映し出されていた。
「眼鏡ってこんなするの!?」
「安い方ですよ。手持ちは足りてるのでお気持ちだけで十分です」
進藤くんはそう言いながら会計を済ませた。
「眼鏡が出来上がるのに3、40分くらいかかるそうです」
「じゃあ、そこのカフェでお茶しよ。奢らせて!」
「ではお言葉に甘えて」
私はアイスキャラメルマキアート、進藤くんはアイスアメリカーノを注文した。私たちはテーブル席に向かい合わせに座り、コーヒーを飲みながら勉強することにした。しばらくお互いに黙々と勉強をしていたんだけど、私が完全に手詰まりになってしまったので進藤くんに教えてもらうことにした。今日出た数学の宿題だ。
「ねえ、この問題どうやって解くの?公式は合ってるよね?」
「どれですか?」
進藤くんは目を細めて私のノートに顔を近づけた。
「ああ、そもそも公式間違ってますよ。教科書で言うと…ここです」
「こんなのやったっけ?」
「覚えてないんですか?」
進藤くんは「やれやれ」といったふうに呆れた顔をした。
「教えにくいんで隣行っていいですか?」
「え?あ、うん」
進藤くんは席を立って私の左隣に座った。
レジのディスプレイには「¥13,200」という数字が映し出されていた。
「眼鏡ってこんなするの!?」
「安い方ですよ。手持ちは足りてるのでお気持ちだけで十分です」
進藤くんはそう言いながら会計を済ませた。
「眼鏡が出来上がるのに3、40分くらいかかるそうです」
「じゃあ、そこのカフェでお茶しよ。奢らせて!」
「ではお言葉に甘えて」
私はアイスキャラメルマキアート、進藤くんはアイスアメリカーノを注文した。私たちはテーブル席に向かい合わせに座り、コーヒーを飲みながら勉強することにした。しばらくお互いに黙々と勉強をしていたんだけど、私が完全に手詰まりになってしまったので進藤くんに教えてもらうことにした。今日出た数学の宿題だ。
「ねえ、この問題どうやって解くの?公式は合ってるよね?」
「どれですか?」
進藤くんは目を細めて私のノートに顔を近づけた。
「ああ、そもそも公式間違ってますよ。教科書で言うと…ここです」
「こんなのやったっけ?」
「覚えてないんですか?」
進藤くんは「やれやれ」といったふうに呆れた顔をした。
「教えにくいんで隣行っていいですか?」
「え?あ、うん」
進藤くんは席を立って私の左隣に座った。