日直当番【完結】
「ち、近い!もうちょっと離れて」
私はぐいっと進藤くんの肩を押した。
「だから、僕眼鏡がないと全然見えないんですって。この距離でもノートの文字がぼやけて見えません」
進藤くんは私の方に視線を移すと、何かに気づいたのか私の顔をじっと覗き込んだ。
「なんでいつもそんなに顔赤いんですか?」
「あ、赤くなってないから!いいから教えなさいよ」
「教えてもらう人の態度じゃないですよね」
「すみません。教えてください」
進藤くんはルーズリーフに説明しながら計算式を解いて見せて解決してくれた。
「…という具合です。なんでそんな渋い顔してるんですか?分かりにくかったですか?」
「いちいち顔覗き込まないでよ。頭がいいだけでじゃなくて教えるのもうまいなんて、憎いやつって思っただけ…」
「それは、褒めていると受け取っていいですね?」
「ねえ、じゃあこれは?」
「無視ですか。まあいいですけど。これはですね…」
進藤くんに教わりながら数学の宿題をすべて解き終えることができた。
「ありがとう。めっちゃ助かった!」
「お役に立ててよかったです。じゃあ、眼鏡を引き取りに行きましょうか」
私はぐいっと進藤くんの肩を押した。
「だから、僕眼鏡がないと全然見えないんですって。この距離でもノートの文字がぼやけて見えません」
進藤くんは私の方に視線を移すと、何かに気づいたのか私の顔をじっと覗き込んだ。
「なんでいつもそんなに顔赤いんですか?」
「あ、赤くなってないから!いいから教えなさいよ」
「教えてもらう人の態度じゃないですよね」
「すみません。教えてください」
進藤くんはルーズリーフに説明しながら計算式を解いて見せて解決してくれた。
「…という具合です。なんでそんな渋い顔してるんですか?分かりにくかったですか?」
「いちいち顔覗き込まないでよ。頭がいいだけでじゃなくて教えるのもうまいなんて、憎いやつって思っただけ…」
「それは、褒めていると受け取っていいですね?」
「ねえ、じゃあこれは?」
「無視ですか。まあいいですけど。これはですね…」
進藤くんに教わりながら数学の宿題をすべて解き終えることができた。
「ありがとう。めっちゃ助かった!」
「お役に立ててよかったです。じゃあ、眼鏡を引き取りに行きましょうか」