理想の恋愛    〜高校生編〜

初彼氏

 22時ごろ、帰って行った。
 しかし、LINEがしんくんから来た。
「忘れ物したから、戻ってもいい?」
「いいよ。何忘れたのか?」
 返信はなかった。
 インターホンが鳴った。しんくんだった。
「中どうぞ。」
「ありがとう。」
「忘れ物って何?探してみたけど、何もなくて。」
「実は、忘れ物ってのは嘘。これを渡したくて。」
 クリスマスの放送がされた箱だった。
「クリスマスプレゼント。」
「え?ありがとう。開けていい?」
「うん。」
 ネックレスだった。
「キレイ。誕生日にもらったピアスと合うね。」
「よかった。」
「じゃあ。」
 しんくんは帰ろうとした。
 しかし私は引き止めた。

「しんくん待って。話があるの。」
「ん?」
「あの、私もしんくんが好きです。もし、まだ、可能性があるなら付き合ってもらえませんか?」
「本当?」
「うん。あれから、ありさにも相談してて、しんくんのこと好きだって気づいたの。」
「そうなんだ。」
「うれしい。俺は、ずっとあやめが好き。」
「よろしくお願いします。」
 
 こうして私たちは付き合うことになった。
< 20 / 73 >

この作品をシェア

pagetop