理想の恋愛    〜高校生編〜
 高校は、自転車で20分。
 入学式の日は、同じ中学校だった佐藤陽菜(ひな)と一緒に行くことにした。
 
「ひな、おはよう。」
「ゆき、おはよう。」
「同じクラスにならないかな?」
「一緒がいいよね。」
 などと話しながら、学校へ向かった。

 高校に到着した。
 クラス発表の掲示板があり、それに従い、教室に入るシステムだった。

 ひなと同じクラスになった。
「ゆき、一緒だよ。」
「やった。運命じゃん。よかった。」
 2人で抱き合って、喜んだ。 一緒に教室に入った。
 席は、出席番号順のため、私の後ろがひなだった。
「すごいじゃん。席まで前後ろなんてラ。」
「一緒にお弁当は食べようね。」
「うん。うん。」

 すると、隣の席の子が話しかけて来た。
「2人、友達なの?私、林本萌(もえ)。よろしく。」
「私たち、中学校が同じなの。私が、河野雪。」
「私、佐藤陽菜。よろしく。」
「よろしく。私、同じ中学の人いなくて。電車で20分くらいB市から来てるんだ。」
「そうなんだ。」
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