理想の恋愛 〜高校生編〜

「あやめちゃんさぁ。」
　しんくんが早速したの名前で呼んだ。
「お前、初対面で馴れ馴れしいなぁ。」
「いいじゃん。やだ？」
「いや、別に。」
「ほらー、みんな下の名前で呼び合えばいいじゃん。」
「わかったよ。」

「で、あやめちゃんさぁ、今日、おばあさんと歩いてなかった？」
「ああー、歩いてた。なんか、自転車がぶつかって転けそうになってたから、支えて、そこまで一緒にきた。」
　朝のことを説明した。
「めちゃいい話やん。」
　はじめくんとありさちゃんは褒めてくれた。
「いや、大したことしてないし。」
「なかなかできないよ。」
「私は、気にもしないかもなぁ。」
　ありさちゃんが言った。

　先生が来て、ホームルームが始まった。