失恋ガール
Prologue
「ごめん。俺、他に好きな人がいるんだ。だから、長月とは付き合えない」
勇気を出した初めての告白だった。相手はクラスの人気者。もちろん付き合えるとは思っていなかった。しかし、気持ちを伝えれば可能性はあるのではないかと少し期待をしていた。
「うん。分かった。ありがとう。また明日」
せっかく2人で遊んでいた楽しい時間を私が告白したせいで壊してしまった。また明日って言ったけど、明日どんな顔をして会えばいいんだろう。クラスの人にバラされないかな。自分の心配ばかりしていた12歳の暑い夏の日だった。
勇気を出した初めての告白だった。相手はクラスの人気者。もちろん付き合えるとは思っていなかった。しかし、気持ちを伝えれば可能性はあるのではないかと少し期待をしていた。
「うん。分かった。ありがとう。また明日」
せっかく2人で遊んでいた楽しい時間を私が告白したせいで壊してしまった。また明日って言ったけど、明日どんな顔をして会えばいいんだろう。クラスの人にバラされないかな。自分の心配ばかりしていた12歳の暑い夏の日だった。