夢でもいいから あなたに会いたい

ほげ～と眺めて日向君ってどんな人なのかなと思いをよせる。


「…ゃん、なっちゃん！どうしたのずっと日向君の方を見て。あっ、もしかして」

「えっ、なに？ごめん聞いてなかった。」



「いやいや、もしかしてなっちゃん、日向君に一目惚れしちゃったのかなって♥」

「は？」


ん？ちょっと待ってください、唯さん。

キラキラなおめめでなにをおしゃってる？




「ないないないない！！！！！なわけないじゃん！なんで私が紺野くんなんかに」

「そんな言わんくても（笑）」

「いやいや、なんでそんな思考になったのよ。ないない！紺野くんなんかに！」

「ごめんごめん。わかったから。止まってお願いだから……」

慌ててそう言ってくる唯ちゃん。けどこうなったら私はもう止まれない。


「なーにが紺野くんよ。ちやほやされてるだけじゃない！私は紺野くんのこと今日初めて知ったんだから。たいしたことないってことよ！！」


唯ちゃんに噛みつくように言ってやった。


けれど、唯ちゃんは私の話なんて全く耳に入ってない様子で私の後ろを見ている。