夢でもいいから あなたに会いたい
「えっと、大丈夫?具合悪い?川原さんは1つ後ろで僕がここの席なんだけど……」
本当に心配そうに聞いてくる紺野くん。
えっ、紺野くんが具合悪いんじゃないの?確かここは唯ちゃんの席だよ。
「ねーね。唯ちゃん、唯ちゃんって私の席の隣だよね。」
なぜか後ろに座っている唯ちゃんに聞いてみるとぽかーんってしている。
「ええ、なにいってんのなっちゃん。私はここで日向君が前だよ。」
「うそ!」
絶対にありえない。だって、今日私は紺野くんについて知ったんだよ。
おんなじクラスだったら、ましてや隣だったら紺野くんのことは知ってるでしょ!普通!
「大丈夫なっちゃん?保健室つれていくよ?」
しんぱいそうな唯ちゃんにこれ以上なんかいったら、すぐに保健室に連れていきそうだったので、何にも言わないことにした。
ん~?じゃああれは、夢だったのか。なるほど……
いまいち納得できない。