夢でもいいから あなたに会いたい



「えっと、名前を言ってもわかんないかな?私、なっちゃんと結構仲が良かったつもりでいたんだけど……」

「いや、覚えてる唯ちゃん。覚えてる覚えてる。けどえっ……」


だって、唯ちゃんは、眼鏡かけてて、教室ではずっと本を読んでて、みんながおもしろいことしても静かに微笑んでて。暗いって思われることも多いけど、ただ単に人見知りなだけで、めっちゃ優しくて、空気が読めて…

そんな子じゃなかったっけ。


「あぁ、そっか、私の見た目がちょっと違ったからか」




いやいやいや、そんなに簡単に言わないでほしいんだが……

ちょっとどころじゃないし

< 7 / 77 >

この作品をシェア

pagetop