夢でもいいから あなたに会いたい


「ん?洗ってある……」

てっきり、かびったご飯が出てくるのかと思ってたからびっくりした。

「ふ、普通洗うだろ。」

さっきより表情を柔らかくした日向君が言う。

「ってか、もし逆の立場だったら洗わないつもり?不潔…」

わざと言ってるのか、本気で言ってるのかわからない日向君に戸惑う。

ほんとに日向君のことはわからない。




「じゃ、私はこれで。」

これ以上気まずくなりたくないので、立ち去ろうとした。




が、できなかった。


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