幼なじみが愛をささやくようになるまで〜横取りなんてさせてたまるか〜
翌朝、10時に駅で待ち合わせをした。
すでに楓ちゃんが映画の予約をしていてくれ、私は並ぶことなく映画館に入れた。
楓ちゃんはコーヒー、私はカフェオレを手にシアタールームへ向かうが人気のため満席。
「ひまり、こっち」
楓ちゃんに声をかけられついていくと映画館なのに1人掛けの椅子ではなく、ペアシートだった。
「ごめん、昨日の今日だからカップルシートしか空いてなくてさ」
ドキッとしてしまったけれど、私と楓ちゃんの仲だもん。特に意味はない。
楓ちゃんだって空いてる席がペアシートだった、それだけで予約したのだろう。
「全然いいよ。むしろ予約取れたのが凄いね。他の席は満席だもん。観れるだけで嬉しい」
私は無邪気に喜び、シートに腰掛けた。
楓ちゃんも私の横に腰をかけるとコートを脱ぎ、リラックスしていた。
つい楓ちゃんがコートを脱ぐ姿を魅入ってしまった。
今日の楓ちゃんは茶系のチェスターコートにグレーのハイネックセーター、黒のパンツとシンプルな服装だった。シンプルだからこそ楓ちゃんのスタイルの良さがよく分かる。
「楓ちゃんは相変わらずおしゃれだね」
「え?そうか?ひまりも可愛いよ」
楓ちゃんに正面から可愛いと言われドキッとしてしまう。
私なんて背も低いし、特に魅力と思われるところは何もない。いわれ慣れない言葉に胸が熱くなる。
陽ちゃんも楓ちゃんもよく私のことを可愛いと言ってくれるけどなんだか今日は薄暗くなり始めているシアタールームの中で耳元で言われたからか胸の音がうるさい。
「陽ちゃんのセンスのおかげだよ」
私はおどけるようにかえすと楓ちゃんの目はなんとなく落ち着かず考えているようだった。
段々に暗くなり、予告が始まると私たちの会話は途切れていった。
すでに楓ちゃんが映画の予約をしていてくれ、私は並ぶことなく映画館に入れた。
楓ちゃんはコーヒー、私はカフェオレを手にシアタールームへ向かうが人気のため満席。
「ひまり、こっち」
楓ちゃんに声をかけられついていくと映画館なのに1人掛けの椅子ではなく、ペアシートだった。
「ごめん、昨日の今日だからカップルシートしか空いてなくてさ」
ドキッとしてしまったけれど、私と楓ちゃんの仲だもん。特に意味はない。
楓ちゃんだって空いてる席がペアシートだった、それだけで予約したのだろう。
「全然いいよ。むしろ予約取れたのが凄いね。他の席は満席だもん。観れるだけで嬉しい」
私は無邪気に喜び、シートに腰掛けた。
楓ちゃんも私の横に腰をかけるとコートを脱ぎ、リラックスしていた。
つい楓ちゃんがコートを脱ぐ姿を魅入ってしまった。
今日の楓ちゃんは茶系のチェスターコートにグレーのハイネックセーター、黒のパンツとシンプルな服装だった。シンプルだからこそ楓ちゃんのスタイルの良さがよく分かる。
「楓ちゃんは相変わらずおしゃれだね」
「え?そうか?ひまりも可愛いよ」
楓ちゃんに正面から可愛いと言われドキッとしてしまう。
私なんて背も低いし、特に魅力と思われるところは何もない。いわれ慣れない言葉に胸が熱くなる。
陽ちゃんも楓ちゃんもよく私のことを可愛いと言ってくれるけどなんだか今日は薄暗くなり始めているシアタールームの中で耳元で言われたからか胸の音がうるさい。
「陽ちゃんのセンスのおかげだよ」
私はおどけるようにかえすと楓ちゃんの目はなんとなく落ち着かず考えているようだった。
段々に暗くなり、予告が始まると私たちの会話は途切れていった。