幼なじみが愛をささやくようになるまで〜横取りなんてさせてたまるか〜
なぜ楓ちゃんが怒っているのかわからない。
でも分かっているのは町屋さんと連絡をとっていたことが楓ちゃんは気に入らなかったのだということ。
内緒にしていたわけでもない。
さっきだって楓ちゃんに隠さず話したのに。
でも楓ちゃんに嫌われたくない。
あの後も何件かメッセージを受信している音がしていた。
私はまたスマホの画面を開くと町屋さんにメッセージを送った。
【この前駅で会った人とこの前から付き合っています。町屋さんと連絡を取ることを彼はあまり快く思っていないみたいです。私は彼を大事にしたいので町屋さんとふたりでは会えません。ごめんなさい】
【やっぱり。この前の彼は俺のこと睨んでたからひまりちゃんのことを好きなんだと思っていたんだ。俺もひまりちゃんのことを好きになっていたのに残念だよ。もう少し早く動けば良かった】
え?
町屋さんが私を好き?
私はもちろん町屋さんのことが好きだけど、楓ちゃんを思う気持ちとは違う。切なさが違う。胸の高鳴りが全然違う。
でも楓ちゃんの言うとおりだった。
【友人でいるのは難しそうだね。もう連絡しないよ。でも困った時は連絡してきて】
町屋さんからそうメッセージが届いて終わった。
私は慌てて楓ちゃんを探しに部屋を出た。
すると庭園の隅にあるベンチに腰掛けているのが見えた。
私は駆け寄ると背中に抱きついた。
「いなくなったら嫌!」
「ひまり?」
「離さないって言った。でも今離れる。楓ちゃんのうそつき」
「ひまりは誰を選ぼうと自由なんだ。俺が束縛してはダメだ。ついひまりのことになると我を忘れてしまう。昔から俺の悪い癖だ」
私は後ろから楓ちゃんの首にしがみついた。
「私のことだけを見てくれる、思っていてくれる楓ちゃんが好き」
「ひまり?」
「あのあと町屋さんにメッセージを送ったよ。楓ちゃんと付き合ってることも話した。そしたらもう連絡しないほうがいいねって言われた。だから私ももうしない」
「ごめん。嫉妬するなんて格好悪かったよ」
「ううん。そんな楓ちゃんも好き」
私がそう言うと楓ちゃんの耳はみるみるうちに真っ赤になった。
ぐるりと顔を後ろに向けると私の唇を奪った。
「ごめん。もう我慢できない」
そういうと私の手を引き部屋へと戻った。部屋へ入るとそのままベッドルームへ連れて行かれた。
私に覆いかぶさるとまた唇を奪ってくる。
性急なキスに私の息は荒くなる。
「ひまり。もう一歩進んでいい? もう後戻りはできなくなるよ」
私はちゃんと楓ちゃんの目を見て頷いた。
すると楓ちゃんも頷き、また唇を重ねてきた。今までのキスとは違う深いキスから始まり、私は翻弄され、甘やかされ夜はふけていった。
でも分かっているのは町屋さんと連絡をとっていたことが楓ちゃんは気に入らなかったのだということ。
内緒にしていたわけでもない。
さっきだって楓ちゃんに隠さず話したのに。
でも楓ちゃんに嫌われたくない。
あの後も何件かメッセージを受信している音がしていた。
私はまたスマホの画面を開くと町屋さんにメッセージを送った。
【この前駅で会った人とこの前から付き合っています。町屋さんと連絡を取ることを彼はあまり快く思っていないみたいです。私は彼を大事にしたいので町屋さんとふたりでは会えません。ごめんなさい】
【やっぱり。この前の彼は俺のこと睨んでたからひまりちゃんのことを好きなんだと思っていたんだ。俺もひまりちゃんのことを好きになっていたのに残念だよ。もう少し早く動けば良かった】
え?
町屋さんが私を好き?
私はもちろん町屋さんのことが好きだけど、楓ちゃんを思う気持ちとは違う。切なさが違う。胸の高鳴りが全然違う。
でも楓ちゃんの言うとおりだった。
【友人でいるのは難しそうだね。もう連絡しないよ。でも困った時は連絡してきて】
町屋さんからそうメッセージが届いて終わった。
私は慌てて楓ちゃんを探しに部屋を出た。
すると庭園の隅にあるベンチに腰掛けているのが見えた。
私は駆け寄ると背中に抱きついた。
「いなくなったら嫌!」
「ひまり?」
「離さないって言った。でも今離れる。楓ちゃんのうそつき」
「ひまりは誰を選ぼうと自由なんだ。俺が束縛してはダメだ。ついひまりのことになると我を忘れてしまう。昔から俺の悪い癖だ」
私は後ろから楓ちゃんの首にしがみついた。
「私のことだけを見てくれる、思っていてくれる楓ちゃんが好き」
「ひまり?」
「あのあと町屋さんにメッセージを送ったよ。楓ちゃんと付き合ってることも話した。そしたらもう連絡しないほうがいいねって言われた。だから私ももうしない」
「ごめん。嫉妬するなんて格好悪かったよ」
「ううん。そんな楓ちゃんも好き」
私がそう言うと楓ちゃんの耳はみるみるうちに真っ赤になった。
ぐるりと顔を後ろに向けると私の唇を奪った。
「ごめん。もう我慢できない」
そういうと私の手を引き部屋へと戻った。部屋へ入るとそのままベッドルームへ連れて行かれた。
私に覆いかぶさるとまた唇を奪ってくる。
性急なキスに私の息は荒くなる。
「ひまり。もう一歩進んでいい? もう後戻りはできなくなるよ」
私はちゃんと楓ちゃんの目を見て頷いた。
すると楓ちゃんも頷き、また唇を重ねてきた。今までのキスとは違う深いキスから始まり、私は翻弄され、甘やかされ夜はふけていった。