幼なじみが愛をささやくようになるまで〜横取りなんてさせてたまるか〜
小さな頃は2人がお休みの日はお泊まりをしたり、一緒にご飯を食べたり庭でプールをしたりと本当に兄妹のように過ごしてきた。
いつまでもこのまま仲のいい関係が続くといいなと思う。
でも二人が結婚したら、と思うと本当の妹でない私はどうなるんだろうと不安になることもたくさんある。子供の頃のように睨まれたり、直接嫌味を言われたりとした記憶が蘇ると怖くなる。
二人のそばにいるためにはどうしたらいいんだろう。
2人はもう28歳。そろそろそんな話が出てもおかしくない。
真ん中に挟まれながら歩いていると楓ちゃんが声をかけてくれる。
「ひまり? どうした?」
「え? あ、なんでもないよ。何食べようかなって思って」
「そうか? 悩みがあるなら言えよ」
そういうといつものように頭に手をポンと置いてきた。
楓ちゃんは人の気持ちを読むのがすごいと思う。私のちょっとした悩みも全てお見通しで何かあると必ず声をかけてくれる。
小さな頃から気になることがあると必ず夜、私の部屋に来て相談にのってくれていた。
楓ちゃんのアドバイスはいつもわかりやすくて、正直なところ弁護士は天職だと思った。
でも弁護士という肩書まで手に入れてしまった楓ちゃんは今までよりもずっと遠い存在になりつつある。
陽ちゃんと楓ちゃんといつまでもこうやってずっと入れたらいいのにな。
見上げると必ず笑いかけてくれる2人の顔を見てると嬉しくなる反面、いつかの幸せが終わるのかとビクビクしてしまう。
いつまでもこのまま仲のいい関係が続くといいなと思う。
でも二人が結婚したら、と思うと本当の妹でない私はどうなるんだろうと不安になることもたくさんある。子供の頃のように睨まれたり、直接嫌味を言われたりとした記憶が蘇ると怖くなる。
二人のそばにいるためにはどうしたらいいんだろう。
2人はもう28歳。そろそろそんな話が出てもおかしくない。
真ん中に挟まれながら歩いていると楓ちゃんが声をかけてくれる。
「ひまり? どうした?」
「え? あ、なんでもないよ。何食べようかなって思って」
「そうか? 悩みがあるなら言えよ」
そういうといつものように頭に手をポンと置いてきた。
楓ちゃんは人の気持ちを読むのがすごいと思う。私のちょっとした悩みも全てお見通しで何かあると必ず声をかけてくれる。
小さな頃から気になることがあると必ず夜、私の部屋に来て相談にのってくれていた。
楓ちゃんのアドバイスはいつもわかりやすくて、正直なところ弁護士は天職だと思った。
でも弁護士という肩書まで手に入れてしまった楓ちゃんは今までよりもずっと遠い存在になりつつある。
陽ちゃんと楓ちゃんといつまでもこうやってずっと入れたらいいのにな。
見上げると必ず笑いかけてくれる2人の顔を見てると嬉しくなる反面、いつかの幸せが終わるのかとビクビクしてしまう。