復活の村
「え、本当に!?」


ヒトミは目を輝かせて僕を見つめる。


僕は頷いた。


1度失ったヒトミを蘇らせてくれた村だ。


ここに永住することで感謝を伝えてもいいかもしれないと、本気で考えるようになっていた。


僕はヒトミの手を握りしめて立ち止まる。


「ヒトミ、本当に僕と結婚してくれる?」


ヒトミの頬がポッと火のついたように赤く染まる。


「もちろん」


真っ直ぐに僕の目を見ることができなくて、その視線は彷徨っている。
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