復活の村
☆☆☆

「ご飯の準備ができたわよ」


まだユウジくんのすすり泣きが聞こえてくる室内に、ヒトミの元気な声が響いた。


振り向くとふすまの前にヒトミが立っている。


そう言えばさっきからいい香りが漂ってきている。


腕後時計で時間を確認してみるとすでに夜の8時が過ぎていた。


「ねぇみんなどうしたの? ご飯にしないの?」


祖母が死んだというのにヒトミは平然としている。


自分が殺して来たのだから、気にもならないのかもしれない。
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