復活の村
☆☆☆

例えばこの事態が終わりを告げるなら、きっと僕はなんでもするだろう。


「こういうときはどうすればいいか聞いているか?」


ヒトミが蘇って一週間ほどが経過していた。


このまま家族を置いて東京に帰るわけにはいかなくなり、僕はまだこの家にいる。


そして夜になったとき、ユウジくんの部屋にやってきたのだ。


「無理やり死者を蘇らせたときのこと?」


「そうだよ」


ユウジくんは左右に首を振った。


「おばあちゃんが教えてくれたのは、とにかく不正を働いて蘇らせたら大変なことになるってことだけだった」


ユウジくんはうなだれて答える。
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