復活の村
うっとりと。


それは女性的なものではなく、食料を見るときの目だと気がついた。


僕はヒトミにとって食べ物なのだ。


唖然として立ち上がれずにいると、ヒトミが神主さんの体を突き飛ばした。


油断していた神主さんが後ろに吹き飛ばされる。


ヒトミはその勢いのまま僕に向かってきた。


大きく口を開けて、僕の体を噛みちぎろうとしている。


あぁ……。


ここで死ぬのかな。


ヒトミに食べられて死ぬのなら、いいかな。
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