復活の村
☆☆☆

翌日もヒトミが起こしに来てくれた。


目を開けるとヒトミの笑顔があって、朝食のいい香りが鼻腔をくすぐる。


まだ結婚なんて考えていなあkったけれど、この村に来てからはこんな毎日が続けばいいと、心の底から願うようになっていた。


ヒトミにハメられたような気がしなくもないけれど、それはそれでまぁいいかという感じだ。


大人数で朝食を食べて、ユウジくんと2人で洗い物を買って出る。


それが終わったら昼間では自由時間だった。


「なにか、まだ手伝うことがあればしますけど」


洗濯物を始めたヒトミの母親を見て僕はそう声をかけた。


僕も入れて6人分の洗濯物はカゴいっぱいで、これを干すのは大変そうだ。


「あらありがとう。ケイタくんは本当に気が利くわねぇ」


カゴを受け取るとずっしりと重たい。


僕は広い庭へとそれを持っていった。
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