復活の村
「大丈夫だよ。こっち側は風呂場とトイレだから。真っ昼間から風呂に入る人はいないだろうし、トイレの窓にはカーテンがかかってる」


「それにしても無謀だと思うけど」


いくら今日の日は誰も家から出ないと言っても、裏口くらいは開け閉めしそうだ。


特にこの家には今沢山の村人が集まってきている。


誰もが家から出ないなんてこと、僕には考えられなかった。


「こっちに来て」


手招きされて逆側の窓へと向かう。


そこからは村の様子が見渡せるようになっていた。


昨日の嵐は過ぎ去って、今日は太陽がさしている。
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